早稲田大学

篠崎美生子先生の「日本近現代文学史(前期・後期)」の評価一覧

【早稲田大学】篠崎美生子先生が担当する「日本近現代文学史(前期・後期)」には、1件の授業評価が寄せられています。授業の充実度は星4.0点、楽単度は星4.0点です。会員登録・ログインをして、在学生による評価とシラバスの内容をもとに、授業の選択・履修登録の参考にしましょう。

エナ さんの授業評価

学部 学科 第二文学部
担当の先生名 篠崎美生子先生
授業種別 共通(一般教養)
出席 ほぼ毎回とる
教科書 教科書なし・不要
授業の雰囲気 -
テスト 前期/中間: レポートのみ
後期/期末: テストのみ
持ち込み: 教科書ノート持ち込み可
テストの方式や難易度 -
コメント

授業の内容や学べたこと

【日本文学の功罪を知る】
 
 内容は平たく言ってしまうと日本文学批判である。
普段私たちが無邪気に物語として楽しみ、また長い義務教育期間に教養として教えられてきた国語のなかの小説。この小説が誰に後ろ指を刺されることなくいかに私たちを【日本人】としてでっちあげたのか、そのメカニズムを暴くのがこの授業のメインテーマだ。
普段、私たちは【日本人】であることになんの疑問ももたない、それと同様にこの島国の外に住む人々を【外国人】として位置付けている。だがこの【日本人】である私たちは【いつから】そのことに疑問をもたなくなったのだろう?
昨今、日中関係が悪化している原因を探るキーワード、ナショナリズム。ナショナリズムとはいったい何であるのか?どうして私たちは国単位でまとまっているのか?地球人ではないのか?人類ではないのか?いったい【○○人】であることで利益になることは何であるのか?そう、もちろん利益があるから私たちは地球人ではなく、○○人のままなのだ。

こうしたナショナリズムの功罪を日本近代文学というチャネルを通して相対化するのがこの授業のねらい。

講師である篠崎氏はたいへん柔軟な人物。メールによる授業の感想がポイント化され、がんばればがんばっただけ生徒にも見える形で成績が認識できる形になっている。
また何より、篠崎氏自身の日本文学に対する熱意が伝わってくる。夏目漱石、森鴎外が大好き、という学生は一度受講されるのを勧める。また違った読み方ができるに違いない。
文学が、ほんとうはどんな役割をもち、何をたくらむために作られてきたのか。今では考えられないほど文学が力を持っていた時代が垣間見れるだろう。そして私たちがいかに、文学の手に、そして国家の手に踊らされてきたのか、考えるヒントになるだろう。
どうしたら戦争がなくなり、平和な世の中になるのか、そのヒントがたくさんつまっている授業である。
授業を
受けた時期
-
評価
充実
4
楽単
4

(2005/05/16) [196606]

篠崎美生子先生の「日本近現代文学史(前期・後期)」の授業

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