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明治大学
長尾史郎先生の「社会経済学」の評価一覧
【明治大学】長尾史郎先生が担当する「社会経済学」には、1件の授業評価が寄せられています。授業の充実度は星5.0点、楽単度は星4.0点です。会員登録・ログインをして、在学生による評価とシラバスの内容をもとに、授業の選択・履修登録の参考にしましょう。
MM@MM さんの授業評価
| 学部 学科 | 経営学部 公共経営学科 |
|---|---|
| 担当の先生名 | 長尾史郎先生 |
| 授業種別 | 専門科目 |
| 出席 | ほぼ毎回とる |
| 教科書 | 教科書なし・不要 |
| 授業の雰囲気 | - |
| テスト |
前期/中間:
テストのみ 後期/期末: テストのみ 持ち込み: 教科書ノート持ち込み可 |
| テストの方式や難易度 | - |
| コメント 授業の内容や学べたこと |
この講義で学ぶ「社会経済学」は、 端的に言えば制度学派の経済学である。 それは進化論的経済学として再評価されているので、 進化論についても学ぶ。 まず、マルサスの進化論への影響に始まり、 ダーウィンとクロポトキンの進化論を学ぶ。 次に、いくつかの論文を紹介しながら、 人間の本性と社会の変化に関する理論を学ぶ。 そして、その延長線上として、 制度学派の制度概念・制度変化の理論について学ぶ。 経済学の新古典派(主流派)と制度学派の対立や、 進化論と経済学の関係についてなど、 多少の背景・事情を知っていなければ、 何をやっているのかわからないかもしれない・・・。 講義は解説しつつ板書するという形式。 出席を必ずとるし、出席せずには理解できない。 というのも、進化経済学は経済学において その基盤を固められるか否かという段階であり、 最前線において(しかし、周縁で)研究されている領域なので、 決して容易ではないし、日本では文献も少ないからである。 自分で学ぼうという意欲のある学生、 主流派(新古典派)の経済学(近代経済学で学ぶ)の 人間像(合理的経済人)や経済観(均衡)に 疑問がある学生にとって、これ以上の講義はない。 (日本の大学の学部課程で同分野を学べるところは経済系でも数少ないし、 同じ内容を扱っている講義となれば皆無であろう!) 半期で扱うにはもったいないし、やはり限界がある。 試験は論述形式で一問だが、B4の表半分が問題とその説明文。 要約すると、次のような問題であった。 「人間の本性と社会の変化について、ニュートン的な見方と、 ダーウィン的(=制度学派的)な見方の対象性に留意しながら論じよ。」 何でも持ち込み可なので、ノートを見れば書けないことはない。 以上をふまえて履修しようという学生のために数少ない日本語の参考文献をあげておく。 ・佐々野謙治『ヴェブレンと制度派経済学』ナカニシヤ出版、2003年。 ・Hodgson, G.M.(1988) Economics and Institutions: A Manifesto for a Modern Institutional Economics, Cambridge: Polity Press. (八木紀一郎ほか訳『現代制度派経済学宣言』名古屋大学出版会、1997年。) ・Hodgson, G.M.(1993) Economics and Evolution: Bringing Life Back into Economics, University of Michigan Press. (西部忠監訳『進化と経済学』東洋経済新報社、2003年。) ※2005年度は今年度の学生の反応をふまえて、 内容が変わる可能性もあるのでシラバスと比較すること。 |
| 授業を 受けた時期 |
- |
| 評価 |
|
(2005/07/19) [237988]

