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明治薬科大学
三田充男先生の「薬理学?」の評価一覧
【明治薬科大学】三田充男先生が担当する「薬理学?」には、1件の授業評価が寄せられています。授業の充実度は星5.0点、楽単度は星5.0点です。会員登録・ログインをして、在学生による評価とシラバスの内容をもとに、授業の選択・履修登録の参考にしましょう。
コリンエステラーゼ さんの授業評価
| 学部 学科 | 薬学 薬学科 |
|---|---|
| 担当の先生名 | 三田充男先生 |
| 授業種別 | 専門科目 |
| 出席 | とらない |
| 教科書 | 教科書なし・不要 |
| 授業の雰囲気 | - |
| テスト |
前期/中間:
授業無し 後期/期末: テストのみ 持ち込み: 教科書ノート持ち込み不可 |
| テストの方式や難易度 | - |
| コメント 授業の内容や学べたこと |
H19年度本試験はこんな問題が出ました。 問1~問30に関してはa~eのうち正しいものの組合せの番号(下記)を選びマークカードにマークせよ。また、問31~40に関しては各記述にあてはまる薬物を薬物群1~10から選びマークカードにマークせよ。マークカードのみ回収する。この問題用紙は持ち帰ること。 【番号】 1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(a、e) 5(b、c) 6(b、d) 7(b、e) 8(c、d) 9(c、e) 10(d、e) 問1 次の生理活性物質、生理作用、その生理作用を仲介する受容体の名前及び受容体の種類の対応のうち、正しいものの組合せのものはどれか。 生理活性物質 生理作用 受容体の名前 受容体の種類 a セロトニン―――――制吐作用――――――――セロトニン5-HT3受容体―――イオンチャネル内蔵型受容体 b ノルアドレナリン――血管収縮――――――――アドレナリンα1受容体―――-Gタンパク質(Gq)共役型受容体 c ブラジキニン――――気管支平滑筋弛緩――――ブラジキニンB2受容体―――-Gタンパク質(Gq)共役型受容体 d アセチルコリン―――心拍数の減少――――――ムスカリンM1受容体――――-Gタンパク質(Gi)共役型受容体 e ヒスタミン―――――胃酸分泌の促進―――――ヒスタミンH2受容体――――-Gタンパク質(Gs)共役型受容体 問2 次の薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a エルゴタミンは、アドレナリンα受容体遮断作用が弱く、子宮収縮作用が強いため、陣痛誘発や分娩促進の目的で用いられる。 b オキシトシンは、下垂体後葉ホルモンであり、子宮平滑筋のオキシトシン受容体を刺激して律動的収縮を生じさせ、分娩を誘発する。 c エルゴメトリンは、速効的かつ律動的に子宮平滑筋を収縮させる。 d リトドリンは、子宮に選択的に作用するアドレナリンβ2受容体刺激薬であり、子宮弛緩薬として、切迫流産、切迫早産に用いられる。 e パパベリンは、向神経性鎮痙薬であり、ホスホジエステラーゼを阻害し、細胞内cAMPを増産させる。 問3 次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a ヘリコリニウムは、コリン作動性神経末端細胞膜に存在するコリンの取込み機構を阻害することでアセチルコリンの合成を抑制し、アセチルコリン含量を減少させる。 b グアネチジンは、アドレナリン作動性神経におけるノルアドレナリンの枯渇を生じさせるだけではなく、中枢神経系や副腎髄質のカテコラミンも枯渇する。 c クロニジンは、アドレナリン作動性神経末端細胞膜上のアドレナリンα2受容体遮断を介して、細胞膜に存在するノルアドレナリン取込み機構を阻害する。 d ボツリヌス毒素は、コリン作動性神経末端のシナプス小胞に存在するアセチルコリン取込み機構を阻害するため、アセチルコリンの枯渇を起こす。 e レセルピンは、アドレナリン作動性神経末端のシナプス小胞に存在するアミン取り込み機構を阻害するため、ノルアドレナリンの枯渇を起こす。 問4 アドレナリン作動薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a フェニレフリンは、気管支平滑筋のβ1受容体を刺激して気管支を拡張させるが、心臓のβ2受容体も刺激し心拍数を増加させる。 b エフェドリンは、気管支拡張作用のようなβ作用に関して、著明なタキフィラキシーを示す。 c プロカテロールは、選択的アドレナリンβ2受容体刺激薬であり、心臓への直接作用は弱い。 d メチルドパは、生体内でα-メチルノルアドレナリンに変換されて血管運動中枢のアドレナリンα2受容体を刺激し、交感神経活動を低下させる。 e サルメテロールは、長時間作用型の気管支拡張薬で、アドレナリンβ2受容体に対するよりβ1に対する選択性が高い。 問5 アドレナリン受容体遮断薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a プロプラノロールの降圧作用は、アドレナリンα1受容体遮断作用による血管平滑筋の弛緩による。 b ツロブテロールは、アドレナリンβ1受容体を選択的に遮断し、労作時の心機能亢進を抑制し、心筋の酸素消費量を減少させる。 c プラゾシンは、アドレナリンα1受容体を選択的に遮断し、血圧を下げるが、β1作用がほとんどないために心臓への作用はほとんどない降圧薬である。 d カルテオロールはアドレナリンβ1受容体に特異性が高いため、気管支喘息をもつ循環器疾患患者の治療に安心して用いることができる。 e カルベジロールは、アドレナリンα、β受容体遮断薬であり、本態性高血圧及び虚血性心疾患または拡張型心筋症に基づく慢性心不全の治療に用いられる。 問6 コリン作動薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a カルバコールは副腎髄質からアドレナリンを遊離させる。 b ピロカルピンは瞳孔括約筋を収縮させて、散瞳を引き起こす。 c カルバコールは、ニコチン様作用及びムスカリン様作用を持ち、真性及び偽性コリンエステラーゼのいずれによっても分解されない。 d ベタネコールはムスカリン様作用はあるがニコチン様作用はなく、コリンエステラーゼによって分解される。 e カルプロニウムは、コリンエステラーゼによって分解されず、胃壁に直接作用し消化管の緊張・運動抑制作用、胃酸分泌抑制作用を示す。 問7 コリンエステラーゼ阻害薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a 有機リン化合物のサリンやパラチオンなどは、コリンエステラーゼを可逆的に阻害してアセチルコリンの作用を増強する。 b ジスチグミンは、毛様体平滑筋の収縮を増強し、シュレム管を開口させ、眼房水の排出を促進し眼圧を低下させる。 c プラリドキシム(PAM)は、コリンエステラーゼ賦活作用を有し、有機リン化合物中毒の治療に用いられる。 d エドロホニウムは、可逆的コリンエステラーゼ阻害薬であるが、その作用は強く効力も持続性で、重症筋無力症の治療に使用される。 e フィゾスチグミンは3級アミンであり、選択的に中枢性アセチルコリン神経系を活性化する。 問8 抗コリン薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a フルトロピウムやイプラトロピウムは、経口投与により速やかに吸収され、選択的に気管支平滑筋のムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断する。 b ブチルスコポラミンは、中枢性抗コリン作用が強く、抗精神病薬の副作用として生じるパーキンソン症候群に奏功する。 c ピレンゼピンは、ムスカリンM1受容体を選択的に遮断して胃酸分泌を抑制するが、心機能亢進が少ない。 d メペンゾラートは、鎮痙作用があるので、過敏性大腸炎の治療に使用される。 e プロパンテリンは、前立腺肥大に基づく排尿障害を改善する。 問9 自律神経節作用薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a ニコチンは、用量の多少にかかわらず自律神経節後線維を脱分極させ、一過性の興奮に引き続いて持続的に伝達の遮断をもたらす。 b トリメタファンは、全身麻酔時に、神経節遮断による血圧上昇の目的で用いられる。 c ヘキサメトニウムは、自律神経節後線維細胞のニコチン性アセチルコリン受容体においてアセチルコリンと競合的に拮抗し、伝達を遮断する。 d ニコチンは、ガム剤や貼付剤として禁煙の補助に使用されるが、他の用途で医療に用いられることはない。 e ニコチンの主な作用部位は、自律神経節と神経筋接合部であり、中枢作用はない。 問10 イヌにアトロピン(2mg/kg)存在下、高濃度のアセチルコリン(5mg/kg)を静注すると、昇圧反応が見られる。アセチルコリンの投与に先だって投与することで、この昇圧反応を減弱させる薬物の組合せはどれか。 a ピペリドレート b プラゾシン c メタラミノール d ネオスチグミン e ヘキサメトニウム 問11 麻酔したイヌの血圧測定実験に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a ヘキサメトニウム投与10分後にイソプレナリン(1μg/kg)を静脈内投与すると心拍数の減少が見られた。 b アンギオテンシンⅡの静脈内注射による血圧上昇反応は、リシノプリルの前処理によって抑制される。 c アセチルコリンを静脈内注射すると、血圧は一過性に下降する。この現象は、アセチルコリンが血管平滑筋のムスカリンM1受容体を刺激したためである。 d ノルアドレナリンの静脈内による血圧上昇反応は、24時間前にグアネチジンを処置することによっては抑制されない。 e フェントラミンを静脈内注射後、アドレナリンを静脈内注射したところ、血圧は下降した。 問12 ネコ瞬膜の収縮反応に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a ノルアドレナリンを静脈内注射して生じた瞬膜の収縮はレセルピンにより遮断される。 b 瞬膜を支配する交感神経節前線維の電気刺激による瞬膜の収縮はレセルピンにより遮断される。 c 瞬膜を支配する交感神経節後線維の電気刺激による瞬膜の収縮はアトロピンにより遮断される。 d 瞬膜を支配する交感神経節前線維の電気刺激による瞬膜の収縮はヘキサメトニウムにより遮断される。 e 瞬膜を支配する交感神経節後線維の電気刺激による瞬膜の収縮はヘキサメトニウムにより遮断される。 問13 目に作用する薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a タラノプラストは、プロスタグランジンF2α誘導体で、眼房水の排出を促進して眼圧低下を示すため、緑内障の治療に用いられる。 b ピロカルピンは、シュレム管からの眼房水の排出を抑制し、緑内障を改善する。 c アドレナリンα受容体刺激薬のナファゾリンは、血管収縮作用があり、表在性充血の除去に用いられる。 d 眼底検査のための散瞳には、作用時間の短いコリンエステラーゼ阻害薬のトロピカミドが用いられる。 e チモロールは、毛様体のアドレナリンβ受容体を遮断して眼房水の産生を抑制し眼圧を低下させるが、瞳孔径や焦点調節に影響を与える。 問14 局所麻酔薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a 局所麻酔薬の作用を持続させる目的で、アドレナリンのような血管収縮薬が併用されるが、高血圧や糖尿病患者では禁忌である。 b 触覚→圧覚→温覚→痛覚の順に感覚が失われる。 c 一般に太い神経の伝導を早く抑制するが、運動神経は抑制しない。 d 炎症巣では細胞外液が酸性に傾いているため、局所麻酔薬の作用は強く現れる。 e 一般に局所麻酔薬は、神経細胞内でイオン型となってNa+チャネルを遮断する。 問15 局所麻酔薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a プロカインはリドカインと比較して作用時間が長い。 b オキセサゼインは強酸性条件下でも有効であり、胃粘膜局所麻酔薬として胃潰瘍に伴う疼痛を抑制する。 c プロカインは組織浸透性が低いので、表面麻酔には不適当である。 d リドカインやジブカインは抗不整脈薬として用いられる。 e 血中に移行したメピバカインは、血清及び肝のエステラーゼによって速やかに加水分解される。 問16 筋弛緩薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a ベクロニウムの筋弛緩作用は、ネオスチグミンとの併用で抑制される。 b ツボクラリンは、神経刺激により生じる神経筋接合部の終板電位の大きさを抑制する。 c パンクロニウムは、作用持続時間が長く、自律神経節遮断作用やヒスタミン遊離作用も強い競合拮抗型筋弛緩薬である。 d ダントロレンナトリウムは、骨格筋を脱分極させることにより、筋小胞体からのCa2+放出を抑制する。 e スキサメトニウムは、脱分極型筋弛緩薬であり、骨格筋弛緩作用の第1相はネオスチグミンとの併用で抑制される。 問17 骨格筋の収縮に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a 骨格筋を支配する運動神経を電気刺激して発生する収縮はダントロレンナトリウムによって拮抗されない。 b 骨格筋を支配する運動神経を電気刺激して発生する収縮はツボクラリンによって拮抗されない。 c 骨格筋を直接電気刺激して発生する収縮はツボクラリンによって拮抗されない。 d 骨格筋を支配する運動神経を電気刺激して発生する収縮はスキサメトニウムによって拮抗されない。 e 骨格筋を直接電気刺激して発生する収縮はダントロレンナトリウムによって拮抗される。 問18 ヒスタミン及びセロトニンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a ヒスタミンによる気管支及び腸管平滑筋収縮はH2受容体を介する反応であり、また胃酸分泌はH1受容体を介する反応である。 b セロトニンは、中枢では神経伝達物質として働き、末梢では血小板や腸クロム親和性細胞に存在する。 c セロトニン含有神経の細胞体は、後部視床下部の結節乳頭核にある。 d セロトニンは、トリプトファンからトリプトファン5-ヒドロキシラーゼや芳香族L-アミノ酸脱炭酸酵素によって生合成される。 e ヒスタミンは、松果体ではメラトニンに変換され、サーカディアンリズムに関係している。 問19 抗ヒスタミン薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a ジフェンヒドラミンは強力なヒスタミンH1受容体遮断薬であり、動揺病やメニエール症候群にも有効である。 b クロルフェニラミンは、中枢作用がほとんどなく、眠気を催さないヒスタミンH1受容体遮断薬であり、アレルギー性鼻炎に伴うくしゃみを抑制できる。 c ジフェンヒドラミンには抗コリン作用があるが、その作用は弱いため、緑内障や前立腺肥大などの下部尿路閉塞性疾患の患者に使用できる。 d ファモチジンやロラタジンは、選択的ヒスタミンH1受容体遮断薬であり、ヒスタミンによる胃酸分泌を抑制する。 e エピナスチンは、アレルギー反応で遊離されるヒスタミンの作用を抑制するが、眠気などの中枢性の副作用が比較的少ない。 問20 抗セトロニン薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a スマトリプタンは、5-HT1B/1D受容体刺激薬であり、頭蓋血管の収縮作用と頭蓋血管周辺に存在する三叉神経からのカルシトニン遺伝子関連ペプチドの遊離抑制作用により片頭痛の治療に用いられる。 b メチセルギドは、抗ブラジキニン作用を持つため、片頭痛や胃摘出手術後のダンピング症候群の治療には用いられない。 c アザセトロンは、選択的5-H2受容体遮断作用薬であり、抗悪性腫瘍薬による悪心・嘔吐を抑制する。 d サルポグレラートは、5-HT2受容体拮抗薬であり、血小板凝集抑制、血管収縮抑制によって微小循環を改善するため、慢性動脈閉鎖症に伴う腫瘍、疼痛および冷感等の虚血性諸症状の改善に用いられる。 e モサプリドは、消化管内在神経叢の5-HT4受容体を遮断して、アセチルコリンの遊離を抑制し消化管機能を低下させる。 問21 次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a カプトプリルはアンギオテンシン変換酵素阻害薬であるが、キニナ-ゼⅡ阻害作用もあるので、ブラジキニンの降圧作用を抑制する。 b エナラプリルやシラザプリルは、アンギオテンシン変換酵素阻害作用を持ち、シラザプリルは副作用として空咳が誘発しやすいが、エナラプリルはプロドラッグであるためほとんど空咳は生じない。 c アンギオテンシン変換酵素阻害薬は高血圧治療薬であるが、心不全の進行阻止・遅延や糖尿病性腎症における腎機能改善にも効果を示す。 d 腎灌流圧の低下や交感神経興奮作用(β1受容体刺激作用)により、腎臓傍糸球体装置からのレニン分泌は抑制される。 e カンデサルタンシレキセチルやテルミサルタンは、アンギオテンシンⅡ受容体(AT1受容体)遮断薬であり、アンギオテンシンⅡによる血管収縮を抑制し、またアルドステロンの分泌を抑制する。 問22 エイコサノイドに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a プロスタグランジン類とロイコトリエン類はシクロオキシゲナーゼの活性化によりアラキドン酸から産生される。 b 感染症での発熱には、脳内のプロスタグランジンE2量の増加が関与している。 c ロイコトリエンB4は、白血球遊走促進作用を有する。 d プロスタグランジンF2αは、子宮平滑筋を弛緩させる。 e プロスタグランジンI2(プロスタサイクリン)は、血管収縮作用と血小板凝集作用を有する。 問23 次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a セラトロダストは、トロンボキサンA2の合成を阻害し、気管支喘息の治療に用いられる。 b オルノプロスチルは、プロスタグランジンF1誘導体であり、胃粘膜保護作用及び胃酸分泌抑制作用を有する。 c オザグレルは、トロンボキサンA2受容体を遮断し、皮膚疾患による痒みを抑える。 d プランルカストは、ロイコトリエン受容体拮抗作用を有し、即時型及び遅発型喘息発作を抑制する。 e ジノプロストは、プロスタグランジンF2α製剤であり、持続的に子宮平滑筋の緊張を高めるので、陣痛発作には使えない。 問24 次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a カルペリチドは、α型人心房性ナトリウム利尿ペプチドであり、Gs共役型受容体を刺激して細胞内cAMP濃度を上昇させ、利尿作用と血管拡張作用を示す。 b エンドセリン-1は、血管内皮細胞由来のペプチドで、血管平滑筋を弛緩させる。 c バシリキシマブは、インターロイキン-2(IL-2)受容体のα鎖に対するヒト/マウスキメラ型モノクローナル抗体で、腎移植後の急性拒絶反応の抑制に用いられる。 d ナファモスタットは、カリクレイン阻害薬で、急性膵炎や慢性膵炎の急性増悪時に用いられる。 e タクロリムスの臓器移植時の拒絶反応抑制作用は、B細胞からのインターロイキン-2(IL-2)の産生抑制による。 問25 抗アレルギー薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a クロモグリク酸ナトリウムは、ケミカルメディエーター遊離抑制作用を有し、アレルギー性鼻炎や気管支喘息の予防に用いられる。 b トラニラストは、ヒスタミンH1受容体遮断作用やヒスタミン及びロイコトリエン遊離抑制作用を有し、Ⅰ型アレルギー反応を抑制する。 c スプラタスとは、インターロイキン-1と腫瘍壊死因子(TNF)の産生を強力に阻害するので、アナフィラキシーショックに用いられる。 d ケトチフェンは、リンパ球からのサイトカイン遊離抑制作用により鼻炎の予防に有効である。 e アゼラスチンは、ヒスタミンH1受容体遮断作用のほかに、ヒスタミン及びロイコトリエン遊離抑制作用を有する。 問26 非ステロイド性抗炎症薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a ピロキシカムは、強力な鎮痛作用や抗炎症作用を有し、1日1回の内服で有効である。 b アスピリンによって胃粘膜障害が起きる一因として、胃の誘導型シクロオキシゲナーゼ(COX-2)の阻害がある。 c ジクロフェナクナトリウムは、シクロオキシゲナーゼ(COX-1)を阻害し、ヒスタミン及びブラジキニンの産生を抑制することにより、鎮痛や抗炎症作用を示す。 d セレコキシブは、シクロオキシゲナーゼ(COX-2)に対する阻害作用が強く、胃腸障害作用は弱い。 e スリンダグはプロドラッグであるが、インドメタシンに比べて胃粘膜障害作用が強い。 問27 非ステロイド性抗炎症薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a インドメタシンは副作用が強いため、外用薬としてだけ使用される。 b チアラミドは強力なシクロオキシゲナーゼ阻害作用を持つため、強い抗炎症作用を示し、主に抗リウマチ薬として用いられる。 c アスピリンは、鎮痛作用を示す用量より少ない用量で、トロンボキサンA2の産生を抑制して血小板凝集を阻害することにより、冠血管における血栓形成を抑制する。 d メフェナム酸は鎮痛作用が強く、分娩後疼痛や歯痛などに用いられる。 e アスピリンの重要な副作用に喘息発作の誘発があるが、ロキソプロフェンはプロドラッグのためその副作用は見られない。 問28 ステロイド性抗炎症薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a 糖質コルチコイドは、リポコルチンの産生を抑制することでホスホリパーゼA2を抑制し、抗炎症作用を示す。 b プレドニゾロンは、F(フッ素)を有することで糖質コルチコイド作用を強めた合成糖質コルチコイドである。 c ベクロメタゾンやフルチカゾンは、吸入ステロイド薬として気管支喘息発作の予防に用いられる。マクロファージなどで転写因子の活性を調節し、サイトカイン遺伝子の発現を抑制する。 d ヒドロコルチゾンは、ベタメタゾンより抗炎症作用が強く、作用時間も長い合成糖質コルチコイドである。 e プレドニゾロンを連用後、急に使用を中止すると脱離症状が現われることがあるので、中止する場合には除々に減量する必要がある。 問29 関節リウマチ治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a 金チオリンゴ酸ナトリウムは、疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)であるが、活動性の関節リウマチには無効である。 b サラゾスルガピリジンは、T細胞マクロファージに作用し、それらの細胞からのサイトカイン産生を抑制し、関節リウマチの患者の異常な抗体産生を抑制する。 c インフリキシマブは、ヒトTNFαモノクローナル抗体、関節リウマチに有効な抗リウマチ薬であり、また、クローン病の治療薬としても使用される。 d メトトレキサートは、葉酸代謝拮抗薬であり、関節リウマチの治療には白血病治療の場合に比べて、より多量で使用される。 e ブシラミンは、シクロオキシゲナーゼ阻害により抗リウマチ効果を発現するが、効果発現には3カ月以上の投与が必要である。 問30 痛風治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a ブコロームは、抗炎症・抗リウマチ作用をもつが、尿酸排泄作用は示さない。 b ベンズブロマロンは、尿細管における尿酸の再吸収を特異的に阻害するが、尿細管分泌も抑制するので、尿細管で分泌されるほかの薬物の代謝に影響することがある。 c コルヒチンは、微小管重合を阻害し、局所組織への白血球や好中球の遊走を抑制させることにより痛風発作を抑制し、また尿酸排泄も促進する。 d プロベネシドは、尿細管の有機陰トランスポーターを尿酸と競合することにより、尿酸の再吸収を抑制する。 e アロプリノールは、キサンチンオキシダーゼを阻害することにより、尿酸生成を抑制する。 次の問31から問40の各記述にあてはまる薬物を各々下記の薬物群1~10のうちどれか。 問31 ホスホジエステラーゼを阻害することにより細胞内cAMPを増加させ気管支平滑筋を弛緩させる薬物。 問32 ヒト型可溶性TNFα/LTαレセプター製剤であり、関節リウマチの治療に用いられる薬物。 問33 アドレナリンα1受容体遮断作用を持ち、前立腺肥大に伴う排尿障害の治療に用いられる薬物。 問34 アドレナリンβ1受容体を刺激してアデニル酸シクラーゼを活性化し、心筋収縮力を増大させる薬物。 問35 抗コリン作用と直接的膀胱平滑筋弛緩作用を持ち、頻尿の治療に用いられる薬物。 問36 COX-2を比較的選択的に阻害するため胃腸障害の副作用が弱い非ステロイド性抗炎症薬。 問37 アセチルコリンエステラーゼ阻害作用を持ち、アルツハイマー型認知症に用いられる薬物。 問38 ETA/ETB非選択的エンドセリン受容体拮抗薬であり、中等から重症の肺動脈性肺高血圧症の治療に用いられる薬物。 問39 ブロスタグランジンE1誘導体であり、治療的流産に用いられる薬物。 問40 ヘルパーT細胞においてシクロフィリンと複合体を形成し、カルシニューリンの活性化を阻害する薬物。 【薬物群】 1 ボセンタン 2 テオフィリン 3 メロキシカム 4 ドブタミン 5 オキシブチニン 6 エタネルセプト 7 ゲメプロスト 8 ドネペジル 9 シクロスポリン 10 タムスロシン |
| 授業を 受けた時期 |
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| 評価 |
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(2009/03/17) [993535]

