京都大学大学院

大竹昌巳先生の「言語学(特殊講義)」の評価一覧

【京都大学大学院】大竹昌巳先生が担当する「言語学(特殊講義)」には、1件の授業評価が寄せられています。授業の充実度は星5.0点、楽単度は星3.0点です。会員登録・ログインをして、在学生による評価とシラバスの内容をもとに、授業の選択・履修登録の参考にしましょう。

DF6DEBoz さんの授業評価

学部 学科 文学研究科 歴史文化学専攻
担当の先生名 大竹昌巳先生
授業種別 専門科目
出席 とらない
教科書 教科書なし・不要
授業の雰囲気 -
テスト 前期/中間: テスト・レポート両方なし
後期/期末: レポートのみ
持ち込み: テストなし
テストの方式や難易度 -
コメント

授業の内容や学べたこと

中国語は中世、唐朝がユーラシア東方に広大な版図を築いて国際語として通用したのに伴い、漢字音の移植や借用を通じて周辺諸民族の言語に多大な影響を与え、それらの文献上に記録を残した。近世に至ると、現代の標準語(普通話)で標準音とされる北京語音をはじめとする北方方言の諸特徴を備えた音韻的変種が姿を見せ始める。
本授業では、これら中世から近世への移行期の諸文献を読み解き、中近世間の中国語音の歴史的変遷を跡づけることを通して、文献資料が豊富に残る言語での通時言語学の方法を実践的に学ぶ。はじめに、基準となる中世(中古)中国語音と近世中国語音を反映する資料とその音韻体系について概説したのち、中近世間の中国語音を記録する各種文献に基づきその時代の中国語の声母・韻母・声調の様相について論じる。扱う資料はチベット・コータン・ウイグル等との対音資料や日本・朝鮮・ベトナムに伝承される漢字音、韻図・反切資料、また現代諸方言など様々であるが、とりわけ近年解読が進む契丹文字文献に反映される中国語音に注目する。
中国語音の歴史的変遷は、中国語史を研究する者はもとより、中国周辺の諸言語・諸文献を研究する者にとっても知っておくべき基礎知識であるが、とりわけこの時期の中国語音韻史は現代北京語の起源に直結するものであり、現代中国語を研究する者にとっても有用な知識を提供するだろう。
授業を
受けた時期
-
評価
充実
5
楽単
3

(2021/07/31) [3834879]

大竹昌巳先生の「言語学(特殊講義)」の授業

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